オーガニックの白髪染めとは?
普通の白髪染めではツンとした刺激臭や頭皮にヒリヒリとした痛みを感じることがあります。そのため美容室でオーガニックの白髪染めをされている方も多いです。しかし、普通の白髪染めとオーガニック白髪染めの違いを正しくわかっていないという人もいます。
通常オーガニック白髪染めと呼ばれるカラー剤はサロン専用で一般の方は購入できません。使用するには専門知識が必要になります。また、オーガニックだから絶対に安全というわけではありません。オーガニックの白髪染めに興味がある人は、まずオーガニックの白髪染めとはどのようなものか知っておきましょう。
■普通の白髪染めとの違い
一般の白髪染め | オーガニック白髪染め | |
油分 | 石油合成 | オーガニックオイル |
香り成分 | 石油合成の香料 | オーガニックエッセンシャルオイル |
オーガニックの白髪染めには保湿効果や髪の保護効果に優れたやオーガニック成分が配合されているため、普通の白髪染めに比べて髪や頭皮に優しいのが特徴です。また、サロンの白髪染めのアルカリ成分は髪へのダメージが少ないアンモニアのものが多いです。そのため、ツンとした匂いがしますが、オーガニック白髪染めはアルカリ成分の含有量が少ない上、アロマエキスを配合しているものがほとんどなので匂いは軽減されています。
しかし、オーガニック白髪染めはメーカーによって配合されているオーガニック成分や含有量が異なります。商品によっては通常の白髪染めと殆ど変わらないものもありますので、施術を受ける前にカラーに含まれるオーガニック成分と効果を美容師さんに確認しましょう。
■オーガニックの白髪染めのメリット・デメリット

メリット
・一般の白髪染めよりも頭皮や髪へのダメージが少ない
・ツンと鼻を突くアンモニア臭があまりしない
・オーガニックオイル・エキスの効果で髪にツヤがでる
・カラーバリエーションが豊富
・染色力・色持ちは一般の白髪染めと変わらない
デメリット
・一般の白髪染めよりも料金が高い
・微量ではあってもジアミンが含有されているため、ジアミンアレルギーのリスクがある
・一般のカラー剤同様、1剤と2剤/過酸化水素水を調合して使用するため頭皮への刺激を感じることもある
・サロンに行く時間を確保する必要がある
オーガニックの白髪染めの種類
サロンのオーガニック白髪染めは一般の白髪染めよりも地肌や髪への負担が少ないですが、それでもジアミンや過酸化水素水を使用している以上、全く安全とは言えません。人によってはオーガニック白髪染めでも地肌にヒリヒリと痛みを感じる方もいます。
ジアミンフリーの白髪染めにはオーガニックヘアマニキュアもありますが、提供しているサロンはそれほど多くありません。オーガニックのヘナカラーや白髪染めトリートメントならば家庭用の商品もたくさん出回っているので自宅で安全に白髪染めができます。
■オーガニックのへナカラー
ヘナはインド原産のミソハギ科の植物で、その葉を乾燥させて粉末にしたものをお湯で溶いて白髪を染めます。オーガニックヘナは有機栽培のヘナを原材料に使用した製品です。ヘナは白髪をオレンジ色に染めることはできますが、ナチュラルなブラウンに仕上げたい場合はさらにインディゴというカラーを使って2度染めをする必要があります。
ヘナには白髪を染色するだけでなく、頭皮ケアと髪ケアの効果も期待できるのでおすすめです。しかしインディゴはトリプトファンという成分を含んでいますので、蕎麦やナッツにアレルギーのある方は注意してください。オーガニックヘナとインディゴがあらかじめ混ぜてあり、一度で染められる商品も多いので、自宅でも簡単にトライできます。使用前には必ずパッチテストを行ってください。
■オーガニックの白髪染めトリートメント
トリートメントタイプの白髪染めはヘアマニキュアのように髪の表面にだけ染料を付着させて色をつけます。ヘアマニキュアにはタール色素と呼ばれる酸性染料が使用されているのに対して、オーガニック白髪染めトリートメントには天然由来の色素を配合したものが多いので、髪や頭皮にダメージを与えずに白髪を染められます。
白髪染めトリートメントはヘアマニキュアのように一度でしっかり色が入りませんし、色持ちもよくありません。しかし、何回か繰り返すうちに白髪が目立たなくなってきます。シャンプー後に塗布し、5~15分放置した後シャワーで洗い流すだけと使い方は簡単です。
オーガニックのおすすめ白髪染め5選
タイプ | 白髪染めトリートメント |
カラーバリエーション | 全4色 |
オーガニック成分 | アルガンオイル、ホホバオイル、ツバキオイル |
育毛シャンプーやまつげ美容液でおなじみのスカルプDのヘアカラートリートメントは髪をいたわりながら染められるヘアマニキュアタイプのオーガニック白髪染めです。オーガニックのアルガンオイル、ホホバオイル、椿オイルを含む11種類の天然由来の保湿成分を配合しているため、染めるたびに艶感が増していきます。
トリートメントタイプの白髪染めにしては染まりやすく色持ちが良いのが特徴です。しかし、手や地肌に色がつきやすく、慣れないうちは浴室が汚れやすいというデメリットもあります。付属の手袋をして使用することをおすすめします。
タイプ | ヘナカラー |
カラーバリエーション | 全4色 |
オーガニック成分 | エコサート認証オーガニックヘナ |
ヘナカラーを試してみたいけれどハードルが高そうと思っている方におすすめしたいのが、こちらのマダムヘナ シェイカーセットです。目盛りの入ったシェイカーにぬるま湯とヘナを入れてよくシェイクするだけで簡単にペーストができます。秤で重さを計ったり、泡だて器で混ぜたりする手間は掛かりません。
エコサート認証の最高品質のオーガニックヘナとインディゴの染色成分に、アムラ、ローズマリー、ウコンなど地肌と髪に優しい成分を配合した、染めるほどに髪にコシやツヤが増す白髪染めです。付属のケープターバンはヘナを塗布後そのまま髪を包むことができます。初めての方でも簡単に白髪染めができるおすすめのオーガニックヘナカラーです。
タイプ | 白髪染めトリートメント |
カラーバリエーション | 全5色 |
オーガニック成分 | ローズマリー、アルテア、セージ、タイム、ラベンダー |
フラガール カラートリートメントはハワイ由来のマカダミアナッツ油、ココ椰子エキスにシアバター、マンゴー種子油を加えたトリートメント成分、そして黒真珠由来成分を配合しているため、真珠のようにツヤやかでなめらかな髪に仕上げてくれるオーガニック白髪染めトリートメントです。
さらに5種類のオーガニック成分が皮脂を調整してくれるので、髪と頭皮をケアしながら白髪を染められます。一度の使用では思うように色は入りませんので、最初は数日間連続して使用することをおすすめします。白髪が目立たなくなってきたら、間隔を空けるとよいでしょう。
タイプ | 白髪染めトリートメント |
カラーバリエーション | 全2色 |
オーガニック成分 | ヘナ |
ジャパンヘナのヘアトリートメントプラスは使用するたびに少しずつ色が入っていくトリートメントタイプの白髪染めです。入浴前に塗布し10分放置、その後シャンプーで仕上げます。髪全体はもちろん、分け目やもみ上げなど白髪が気になる部分だけでも使用できるのはうれしいポイントです。
ヘナの他、髪にツヤと潤いを与えるアルゲエキスや紫外線によるダメージから髪を守るシルクなど、海と大地の天然成分を豊富に配合しています。髪だけでなく頭皮にもやさしいオーガニック白髪染めです。
タイプ | ヘナカラー |
カラーバリエーション | 全6色 |
オーガニック成分 | エコサート認証オーガニックヘナ |
グリーンノートは日本初の早染めヘナを生み出した老舗のヘナメーカーです。オーガニータは国内で唯一エコサートの認証を取得した商品で、従来のグリーンノートの製品よりも塗りやすく濃く染まるように改良されています。
良質のオーガニックヘナが高い染色力をもたらし、発色や色持ちが向上しました。通常ヘナは黒髪には色が入らないと言われていますが、ビターオレンジを使用して髪色が明るくなったという口コミもあるほど色が入りやすい製品です。
またトリートメント効果もパワーアップし、さらに艶やかで潤い豊かな髪へと導きます。全6色のうちのひとつはノンカラーでトリートメント用です。
オーガニックの白髪染めで若々しいツヤ髪に!

オーガニック白髪染めは一般の白髪染めよりも髪や頭皮へのダメージが少ないので人気です。最近ではオーガニック専門の美容室も多く見受けられます。どのようなオーガニック成分がどのくらい配合されているかを確認してから施術を受けましょう。
ジアミンアレルギーが心配な方にはジアミンフリーのオーガニックヘナカラーやカラートリートメントがおすすめです。カラーバリエーションが少ないのと明るい色に染められないのが残念な点ですが、白髪を自然に目立たなくするうえに、髪や地肌のケアまでできます。ご自分にあったオーガニック白髪染めで若々しいツヤ髪を手に入れましょう。

天然派&自然派におすすめしたい東京のオーガニック美容室10選!
https://womanstyle-media.com/articles/436さまざまなスタイルの美容室が並ぶ東京で、髪へのいたわりを重視したい人におすすめしたいのはオーガニック美容室です。技術力の高さとオーガニックの良さを使いこなすことができる東京の美容室で、最も美しい髪のコンディションとヘアスタイルを手に入れましょう!