猫がたくさん水を飲む理由とは?病気なのかな?1日の適切な摂取量を解説

猫がたくさん水を飲む理由とは?病気なのかな?1日の適切な摂取量を解説

猫が水をふだんよりたくさん飲む様子がみられたら、重い病気に罹っているサインかもしれません。たいしたことではないと思わず、どのくらいたくさんの水を飲むようになったのかを把握し、猫の体調の善し悪しとその原因をきちんと見極めてあげましょう。


猫が水をたくさん飲むようになったら注意が必要

猫は犬などのそのほかのペットと比べると、水を飲む量がかなり少ない動物です。なぜなら、もともと猫の先祖はアフリカの砂漠地帯に住んでおり、食事のために捕まえた動物の水分と少量の飲み水でまかなえるような体の仕組みになっているからです。極端に水を飲む量が少ない場合は適度な水分補給が必要ですが、摂取量が正常な範囲内であれば大きな心配はありません。

しかし、逆にたくさんの水を欲しがるような場合は注意が必要です。目安としていつもよりも3倍近くの水を飲んでいる場合は、きちんと原因を把握し対処してあげましょう。

一日あたりの適切な水分摂取量

猫の平均的な水を飲む量は、もちろん品種や年齢でも変わってきますが、体重1kgにつき20〜45mlとされています。3kgのネコなら、60〜135mlが適量です。

猫の体調の変化を見極めるには、普段からどのくらいの水を飲むのかを記録しておきましょう。

【測定方法】
①2つの同じ大きさの水飲み皿(A)と(B)に水を200ml入れておき、それぞれ(A)水飲み用と(B)蒸発量を調べるために使用する

②一日経ったら、それぞれの皿の水がどれだけ減ったかを測る

③(A)の皿で測った飲水量に(B)の皿から減った蒸発量分を足し算し、実際にネコがどれだけ水を飲んだかを計算する

猫が水をたくさん飲む3つの理由

①病気の可能性

ネコの多飲の原因として先ず疑われることが病気です。これはもともと体内の水分を有効に使い尿を凝縮して排泄するという猫のからだのしくみに起因しています。このとき、急に驚くほどの量を飲み始めるのではなく、徐々に飲水量が増えていく様子がみられます。

また病気となると早期発見が鍵となり、見過ごしてしまったことで命に危険が及ぶ可能性もあります。猫が飼い主に直接体調不良を訴えることはできませんから、食事量だけでなく、飲水量にも常に注意を払うことが大切です。

考えられる病気


病気の中でも特に心配されるのは、慢性の腎臓病です。ねこの腎機能のしくみにより高齢になるにつれて罹る可能性が高く、また、猫の死因上位にも挙げられてしまう厄介な病です。

このほかにも、血糖値が高くなる糖尿病、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されるクッシング症候群、甲状腺ホルモンに関連する甲状腺機能亢進症、子宮に細菌が侵入し膿が出てしまう子宮蓄膿症などがあります。

飲まずに水をじっと見ている様子が多く見られるようなら お腹の炎症、 腹痛 、あるいは白血球の減少などが考えられます。

多飲多尿なら特に注意が必要

愛猫の命にも関わるような病気かどうかの見極めは、多飲多尿の症状があるかどうかです。深刻な病気に共通するのは、よく水を飲み、よくおしっこをする、という様子です。尿の色も薄くなり、臭いもしなくなってきます。からだのどこかに何らかの負担がかかってしまっているサインとして、見逃さないように気をつけてください。

多飲多尿以外にもさらに食欲減退、下痢や嘔吐、体重の減少、腹部の膨らみなど、気になる症状がみられたら、一日でも早く獣医に診察をしてもらいましょう。

②塩分の摂り過ぎ

塩分の摂り過ぎも、水を多く飲むことにつながる可能性があります。

塩分はからだにとって大切な成分ですが、ネコは人間よりも汗をかきにくい体質であるため、特に取り過ぎには気をつけなければなりません。摂取量が多くなると血中のナトリウム濃度が増加してしまい、薄めるためにたくさんの水を必要とし、腎臓に大きな負担を掛けてしまうことになります。

たくさんの水を欲しがるようなら、味付けの濃いキャットフードやおやつ用のビーフジャーキーなど、高塩分ものを与えすぎていないか、1度振り返ってみることも必要です。

③キャットフードの種類によるもの

キャットフードがドライタイプかウエットタイプかによっても飲水量は変化します。一般的にドライフードに含まれている水分量は5〜10%、缶詰などのウエットタイプなら70〜80%ですから、ドライフードに変えたときなどには水をたくさん飲む様子もみられます。

このようなフードの種類の変化に伴う飲水量の変化に対しては大きな心配はいりません。ただし、ドライフードからウエットタイプに変えても飲水量がさほど変わらない場合は、体内の水分も不足しがちになってしまう可能性があるため、水分補給ができるような工夫をしてあげてください。

猫が水をたくさん飲むときは病気の可能性も考えよう

猫が水を多く飲むようになったときには、キャットフードやおやつの内容を見直すと共に、腎機能の低下をなどによる病気についても考えてみる必要があります。猫の体質上、10歳を過ぎる頃には子猫の頃よりも多飲になる傾向にありますが、明らかに様子がいつもと違うと感じたら、すぐに獣医に診断してもらいましょう。

小さな命を預かる飼い主として、日頃から飲水量や食事量、体重や排尿排便などの様子を把握しておくことが、ねこを長生きさせてあげられるかどうかに結びついていきます。

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